こんにちは。E太郎(Evidence太郎)です。
今回は「5G と リアルワールドエビデンス」について、です。
最近では6Gについても話題に上がっている状況ですが、まずは5Gです。
多くの場合、病気になり治療が必要になったときには、医師や病院にかかる以外の選択肢はありませんでした。地方の人々にとっては、医師が遠く離れた場所にしかおらず、当然ながら元気な人にくらべて移動も大変なので、受診するためにも時間を要することが多いでしょう。
しかし、遠隔医療により、自宅にいながら受診することが可能になりつつあります(患者さんのご自宅にインターネット環境があることが前提ですが)。医師は数分のビデオ通話を行いながら、患者さんに対して「これからどうするとよいか」等を説明することができ、医薬品等を処方することもできるようになって来ています。
しかし、こうした遠隔医療は、高度なカメラ(多くはパソコンやスマホ内蔵カメラ)のニーズ増大や、インターネット回線への負荷増大をもたらす可能性があります。特に、1日に数十人の患者さんを診察する医療従事者の先生方にとって、ネットワーク環境の整備(+ランニングコスト)は無視できない問題でしょう。
また、インターネット回線の遅延(あるいは強制切断)は、医療従事者および患者さん双方にとってストレスの原因になります。それだけでなく、インターネット回線への不満が原因で受診頻度が減ってしまったり、その結果、疾患・症状管理の低下や、ひいては患者さんのQOL(Quality of Life)低下に繋がる恐れもあります。インターネット回線は、交通網と同様に社会的インフラであり、その価値・重要性は上がることはあっても下がることは考えられません。
そして、IoT技術の利用はますます増加しており、ネットワーク上のデータ量はさらに増加することは確実です。アレクサやGoogleネスト、Siri、Clovaなどのスマートスピーカーの普及は、音声データや画像・動画データのやり取りを指数関数的に増やしています。
そこで救世主となり得るのが5Gです。具体的にどんなサポートが出てくるのか。そちらについては今後の記事で取り上げます。
それでは、また。