ビジネス全般 公衆衛生学

医療費抑制の裏側で問われる、私たちのヘルスリテラシー

2025年8月15日

近年、私たちの医療制度をめぐる一つの大きな議論が持ち上がっています。それは、「医薬品の保険適用外し」というテーマです。特に、医師の処方箋がなくても薬局などで購入できる市販薬と成分が似ている「OTC類似薬」について、公的医療保険の対象から外すべきではないかという議論が活発になっています。

このニュースに触れた多くの方が、「薬代が高くなって、必要な薬が買えなくなるのではないか」「病気で困っている人々の負担が増えるだけではないか」といった不安や懸念を抱いていることでしょう。テレビやインターネットでは、そうした切実な声が日々報じられています。確かに、これまで当たり前のように受けてきた医療サービスが変化することに対して、戸惑いや不安を感じるのは自然なことです。

しかし、この一連の動きを、私たちは単なる「負担増」という側面だけで捉えるべきなのでしょうか。むしろ、この変化は、私たち日本人一人ひとりが、自らの「健康」に対する考え方や向き合い方を根本から見つめ直すための、またとない重要なきっかけになるのかもしれません。

「体に不調を感じたら、すぐに病院へ行く」「症状を抑えるためには、薬を飲むのが一番だ」──こうした考え方は、長年にわたり、私たちの社会に深く根付いてきました。しかし、本来、人間の体には、自らの力で不調を乗り越え、健康な状態を取り戻そうとする、驚くべき力が備わっています。

この度の保険制度をめぐる議論は、私たちに一つの問いを投げかけています。それは、「私たちは、薬や医療に過度に依存してしまい、自らの体に備わった『治る力』を忘れかけてはいないだろうか」という問いです。そして、この問いに真摯に向き合うことこそが、これからの時代を健やかに生き抜くために不可欠な「ヘルスリテラシー」、すなわち「健康を決める力」を育む第一歩となるのです。

本記事では、この「医薬品の保険適用外し」という社会的なトピックを入り口としながら、その背景にある医療制度の課題、私たちの体に秘められた自然治癒力の科学、薬との賢い付き合い方、そして最終的には、私たち一人ひとりが自らの健康の主導権を握るための「ヘルスリテラシー」の重要性とその高め方について、順を追って解説していきます。未来の医療と自身の健康を考えるための好機と捉え、一緒に考えてみましょう。

なぜ今、医薬品の保険適用外しが議論されるのか

財政的要請:膨張する医療費という現実

現在、医薬品の保険適用見直しが議論されている最大の理由は、日本の医療費が年々増加し、国の財政を深刻に圧迫しているという現実にあります 1。日本の社会は急速な高齢化に直面しており、それに伴い医療を必要とする人々の数が増え続けています。同時に、医療技術は目覚ましい進歩を遂げ、かつては治療が困難だった病気も治せるようになりましたが、その一方で、新たな治療法や高度な医療機器の開発・導入には莫大な費用がかかっています 2

このような状況の中、国の財政負担を少しでも軽減するために、医療費の抑制が喫緊の課題として浮上しました 1。その具体的な方策の一つとして注目されたのが、医師の処方箋がなくても薬局やドラッグストアで購入できる市販薬(OTC医薬品)と成分が類似している「OTC類似薬」の保険適用を見直すという案です 3

OTC類似薬には、風邪薬、湿布薬、アレルギー用の薬、一部の皮膚炎治療薬などが含まれます。これらの医薬品は、比較的症状が軽い、いわゆる「軽症疾患」に対して処方されることが多いものです。政策立案者の視点からは、こうした自己管理がある程度可能な軽微な不調に対してまで、公的な医療保険が手厚く使われている現状が、医療費を不必要に押し上げる一因になっていると問題視されたのです 1

この見直しが実現すれば、国の医療費負担は大きく削減できると期待されています。例えば、ある試算では年間で約3500億円 5、別の試算では約1兆円もの医療費が削減可能であるとも指摘されており 6、この財政的な効果への期待が、議論を推し進める大きな原動力となっています。この施策は、特に現役世代が負担する重い社会保険料を軽減する効果があるとも考えられており、2026年度の政府の基本方針(骨太の方針)にも反映される見込みで議論が進められています 4

反対の声:患者と医療現場の懸念

一方で、この保険適用外しの動きに対しては、医療の現場を担う医師会や薬剤師会、そして実際に治療を受けている患者団体から、強い反対の声が上がっています 1。彼らが懸念するのは、医療費削減という財政的な側面ばかりを優先することで、国民の健康に深刻な悪影響が及ぶ可能性です。

最も大きな懸念の一つは、患者が専門家である医師の診断を受けずに、誤った自己判断で市販薬を使用してしまうリスクです 1。例えば、ただの風邪だと思って市販の風邪薬を飲み続けていたところ、実は重い肺炎の初期症状であったというケースも考えられます。適切な医療を受ける機会が遅れることで、症状が悪化し、かえって治療が困難になる健康被害が増えるのではないかと危惧されているのです 4

また、経済的な理由で受診をためらう人が増えることも深刻な問題です。特に、慢性的な疾患を抱える患者さんや高齢者、そして子育て中の家庭にとって、薬代の負担増は家計に直接的な打撃となります 1。その結果、必要な治療を断念せざるを得ない状況が生まれかねません。さらに、この変更は、自治体が独自に行っている子ども医療費の助成制度や、難病患者などを対象とした公費負担医療の対象外となる可能性も指摘されています 7。これらの制度は市販薬の購入には適用されないことが多いため、これまで手厚い支援を受けてきた人々が、突然、高額な薬代を全額自己負担しなければならなくなる事態も想定されるのです。これは、少子化対策や社会的な弱者支援という国の政策にも逆行する動きであると批判されています。

加えて、複数の持病を抱え、すでに多くの薬を服用している高齢者などの場合、新たに自己判断で市販薬を追加することで、薬の飲み合わせが悪く、予期せぬ副作用を引き起こす危険性も高まります 4。医療の専門家による適切な管理がなければ、安全な薬物治療が損なわれるというわけです。これらの理由から、多くの医療関係者や患者団体は、財政的な視点だけでなく、医学的・社会的な負の影響を十分に考慮すべきだと強く訴えているのです 3

個人負担はどう変わるのか:数字の裏側を読む

では、実際にOTC類似薬が保険適用から外れた場合、私たちの金銭的な負担はどのように変わるのでしょうか。この問題を考える際には、単に薬そのものの価格だけでなく、診察料なども含めた総額で比較する必要があります。

例えば、花粉症などのアレルギー症状によく用いられるフェキソフェナジン(市販薬名アレグラなど)を例に考えてみましょう。現在、病院でこの薬を7日分処方してもらう場合、薬代そのものの自己負担額(3割負担)は数十円程度です。これに再診料などの自己負担分(約219円)を加えると、合計で240円前後の支払いになります。しかし、保険適用が外れ、同じ成分の市販薬を薬局で購入すると、その価格は約700円にもなり、自己負担額は3倍近くに増加する可能性があります 9。アレルギー治療薬のアレジオンを例にとると、処方薬なら24日分で自己負担は約105円ですが、市販薬では約2000円と、負担が大幅に増えるケースも報告されています 5

このように、多くの薬では患者さんの自己負担額が増えることが予想されます。しかし、一方で、場合によっては市販薬の方が安く済むという逆の現象も起こり得ます。これは、病院で処方を受ける際には、薬代に加えて必ず診察料や調剤料などがかかるためです 10。例えば、去痰薬のアンブロキソールやブロムヘキシンといった一部の薬では、診察料を含めた処方薬の自己負担額よりも、市販薬の価格の方が安いという試算もあります 9

この金銭的な負担の変化は、私たちの受診行動にも影響を与える可能性があります。軽症の患者さんや慢性疾患で状態が安定している患者さんは、負担増を嫌って病院へ行くのを控え、市販薬で済ませようとするかもしれません 2。また、この制度変更を全ての人が知っているわけではないため、これまで通りに受診した患者さんが、会計時に請求額の高さに驚き、医療機関との間で混乱が生じる「リテラシー格差」の問題も懸念されています 2

このように、保険適用外しは、単に「薬が高くなる」という単純な話ではありません。薬の種類や個人の状況によって負担の増減は異なり、その背景には日本の医療制度が抱える複雑な構造が存在しているのです。この変更は、日本が長年維持してきた「誰もが、いつでも、どこでも」安価に医療を受けられる国民皆保険制度 8 のあり方そのものについて、私たち一人ひとりが向き合わざるを得ない状況を生み出していると言えるでしょう。

私たちの体に備わる「治る力」──自然治癒力とホメオスタシス

「代謝力」の正体:科学が解き明かす自然治癒力

多くの方が、ご自身の経験から「人間の体には自分で治す力がある」と感じたことがあるのではないでしょうか。例えば、紙で指先を少し切ってしまっても、しばらくすれば血が止まり、かさぶたができて、やがて傷跡もきれいに治っていきます 12。風邪をひいたとき、薬を飲まずとも、暖かくして十分に睡眠をとるだけで、数日後には回復していることもあります 13。これらはいずれも、私たちの体に元々備わっている「自然治癒力」が働いている証拠です。

この力は、何か神秘的なものではなく、科学的に説明できる生命の基本的な機能です。その根幹をなしているのは、私たちの体を構成する無数の細胞が持つ「再生能力」と、外部からの侵入者と戦う「免疫システム」です 12

傷が治る過程を例にとると、まず傷口で壊れた細胞は、自らを元に戻そうとする再生プログラムを発動させます。同時に、傷口から侵入しようとする細菌などの外敵に対しては、血液中の白血球などが駆けつけて攻撃し、その増殖を防ぎます。白血球が戦っている間にも、皮膚の細胞はどんどん自己再生を進め、最終的に傷を修復するのです 12

この自然治癒力は、実はあらゆる医療の根底を支える大前提となっています。外科医が手術で骨折した骨を固定したり、胃がんを切除したりできるのも、手術後の傷口が患者さん自身の自然治癒力によってきちんと塞がり、回復することが期待できるからです 14。医療技術や医薬品は、この自然治癒力が最大限に発揮されるよう手助けをする「補助的な役割」を担っているのであり、治癒の主役はあくまで患者さん自身の生命力なのです 13

ただし、この力は誰でも常に一定というわけではありません。加齢とともに、その働きは少しずつ低下していきます。若い頃はすぐに治った傷が、高齢になると治りにくくなるのはそのためです 14。特に免疫系の機能は20歳代をピークに徐々に低下し、70歳代ではピーク時の10分の1程度になることもあると言われています 14。この生まれながらに持つ素晴らしい力を正しく理解し、大切に育むことが、健康を維持する上で非常に重要となります。

体の自動調整システム「ホメオスタシス」

私たちの体が、なぜこれほど巧みに自己修復を行えるのか。その秘密を解く鍵が、「ホメオスタシス」という概念にあります。ホメオスタシスは日本語で「恒常性維持」と訳され、外部の環境が暑くなったり寒くなったり、あるいは体内で何らかの変化が起きたりしても、体内の状態(例えば体温、血圧、血糖値など)を常に生命維持に適した一定の範囲内に保とうとする、生命の基本的な仕組みのことを指します 16

この精巧な自動調整システムは、主に三つの系統が互いに密接に連携し合うことで成り立っています。それは、「自律神経系」「内分泌(ホルモン)系」「免疫系」の三つです 18

一つ目の「自律神経系」は、私たちの意思とは無関係に心臓の鼓動や呼吸、消化などをコントロールしています。活動時に優位になる「交感神経」と、休息時に優位になる「副交感神経」の二つが、まるでアクセルとブレーキのように働き、体の状態を状況に応じて調整します 20

二つ目の「内分泌系」は、ホルモンを分泌することで体の様々な機能を調節するシステムです。ストレスを感じた時に分泌されるホルモンや、血糖値をコントロールするホルモンなど、多種多様なホルモンが血液を通じて全身に指令を送り、体のバランスを保っています 16

三つ目の「免疫系」は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除し、体を病気から守る防御システムです 19

これら三つのシステムは、独立して働いているわけではありません。例えば、強いストレス(心理的な変化)を感じると、自律神経系が乱れ、それがホルモンバランスの乱れを引き起こし、最終的には免疫力の低下につながることが知られています 18。逆に、心身がリラックスしている状態では、これらのシステムが調和して働き、ホメオスタシスは正常に機能します 21。私たちの健康は、この三つの柱が織りなす絶妙なバランスの上に成り立っているのです。このホメオスタシスが正常に機能しなくなると、体は安定した状態を保てなくなり、様々な病気につながっていきます 19

症状は「敵」ではなく「味方」からのサイン

私たちは病気になると、熱が出たり、痛みを感じたり、だるくなったりといった様々な「症状」に悩まされます。そして、これらの不快な症状を「敵」とみなし、一刻も早く薬で消し去ろうとすることが多いのではないでしょうか。しかし、ホメオスタシスの観点から見ると、これらの症状は多くの場合、敵ではなく、むしろ「体が正常に戦い、バランスを取り戻そうとしている証拠」であり、体からの重要なサインなのです 21

例えば、「発熱」を考えてみましょう。感染症にかかった時に体温が上がるのは、体がウイルスや細菌と戦うために、意図的に設定温度を上げている状態です。多くの病原体は38度から39度といった高温環境では増殖しにくくなるため、発熱は免疫システムが効率よく働くのを助けるための、極めて合理的な生体防御反応なのです 16。したがって、高熱で体力を著しく消耗する場合などを除き、むやみに解熱剤で熱を下げてしまうことが、必ずしも最善の策とは言えない場合もあります 15

「痛み」や「炎症」も同様です。これらは、体のどこかに異常が起きていることを知らせる警報であり、その部分を安静にして治癒に専念させるためのサインです。また、「倦怠感」や「眠気」は、体が「今は活動するよりも休息をとり、エネルギーを回復と修復に集中させるべきだ」と教えてくれているのです 22

このように、症状とは、ホメオスタシスという体の自動調整システムが、崩れたバランスを元に戻そうと懸命に働いていることの現れです。それは、不自然な生活習慣や過度なストレスに対する体からの「警鐘」とも言えます 21。この体からのメッセージを薬で無理やり黙らせてしまうのではなく、その声に耳を傾け、「なぜこの症状が出ているのだろう?」とその根本原因を考えることが、真の健康への第一歩となります。

興味深いことに、このホメオスタシスの原理は、私たちの心理や行動にも当てはまると考えられています 20。私たちが新しい健康習慣を始めようとしても、三日坊主で終わってしまうことが多いのは、脳がこれまでの慣れ親しんだ生活習慣(コンフォートゾーン)を「正常な状態」と認識し、そこから外れようとする変化に抵抗するためです。この心理的なホメオスタシスを乗り越えることが、健康的な行動変容を達成する上での大きな課題となるのです。

薬との上手な付き合い方──「頼る」から「使いこなす」へ

対症療法と根治療法:フタを閉める医療と、原因を取り除く医療

医療における治療法は、大きく二つのアプローチに分けることができます。一つは「対症療法」、もう一つは「根治療法」です。この二つの違いを理解することは、薬との賢い付き合い方を考える上で非常に重要です。

「対症療法」とは、現在現れている症状、例えば頭痛、発熱、咳、鼻水といったものを、薬などを用いて一時的に和らげる治療法です。これは、症状の原因そのものを取り除くのではなく、あくまで表面的な苦痛を軽減することを目的としています。ユーザーの方が指摘された「臭いものにフタをする」という表現は、まさに対症療法の本質を的確に捉えています。フタを閉めれば一時的に臭いは感じなくなりますが、原因が残っている限り、フタを開ければまた臭い始めます。同様に、対症療法で症状を抑えても、その原因が解決されなければ、薬の効果が切れればまた同じ症状が繰り返されることになります 23

一方で、「根治療法」とは、症状を引き起こしている根本的な原因を突き止め、それ自体を解決しようとするアプローチです。例えば、細菌感染が原因で熱が出ているのであれば、その細菌を殺す抗生物質を投与することが根治療法にあたります。生活習慣の乱れが肩こりの原因であれば、その生活習慣を改善することが根治療法につながります 23

対症療法にも、つらい症状から患者さんを解放し、体力の消耗を防ぐという重要な役割があります。特に急性の激しい症状を抑える上では不可欠です。しかし、慢性的な不調に対して対症療法だけに頼り続けてしまうと、根本的な問題が見過ごされ、病状が徐々に進行してしまう危険性があります。真に健康な体を取り戻すためには、対症療法で一時的な苦痛を和らげつつも、常にその症状の裏にある「なぜ?」という根本原因に目を向け、根治療法を目指す視点が欠かせないのです 23

薬は「助っ人」:自然治癒力が追いつかないときに

では、薬はどのような時に必要となるのでしょうか。その答えは、私たちの体に備わった自然治癒力やホメオスタシスの能力だけでは、病気の勢いに対応しきれなくなった時です 13

私たちの体内では、常に健康な状態を保とうとする働きが続いています。しかし、その能力を超えるほど強力な病原菌が侵入してきたり、過労や精神的なストレスが長期間続くことで自然治癒力そのものが弱まってしまったりすることがあります 13。このような状況では、体内の防御システムだけでは病気に打ち勝つことができず、病状は悪化の一途をたどります。

こうした、いわば「自力では立て直せない」状態に陥った時にこそ、薬が「強力な助っ人」として活躍します 13。薬は、弱った体の機能を助け、病原菌の力を削ぎ、あるいは過剰な炎症を抑えるなどして、体が再び優勢に転じるための時間と機会を作り出してくれます。そして、体が体勢を立て直すことができれば、あとは本来の自然治癒力が働き、健康な状態へと回復していくのです。

つまり、薬の本来の役目は、病気を直接「治す」ことというよりも、人間が本来持っている「治る力」、すなわち自然治癒力が十分にその機能を取り戻すための手助けをすることにあると言えます 13。薬は万能の解決策ではなく、あくまで治癒のプロセスを補助するための、非常に有効な「道具」の一つなのです。この関係性を正しく理解し、薬を過信せず、かといって不必要に怖がることもなく、適切なタイミングで賢く「使いこなす」という姿勢が求められます。

薬に「頼りすぎる」ことのリスク

薬が有効な助っ人である一方、その使用には慎重さが求められます。特に、長期にわたって薬に頼りすぎる生活は、様々なリスクを伴うことを理解しておく必要があります。

第一に、副作用と臓器への負担の問題があります。どのような薬にも、病気を治す主たる作用(主作用)のほかに、望ましくない作用(副作用)が現れる可能性があります 24。眠気や吐き気、発疹などはその代表例です。服用する薬の種類が増えれば増えるほど、予期せぬ副作用が起こるリスクは高まります。また、体内に取り込まれた薬の成分を分解・解毒し、体外へ排出する役割を担っているのが肝臓や腎臓です。長期間にわたって多種類の薬を服用し続けると、これらの臓器に大きな負担がかかり、機能低下や障害を引き起こす可能性も指摘されています 24

第二に、依存と離脱症状のリスクです。薬物依存と聞くと、違法な薬物を想像しがちですが、実は病院で処方される鎮痛剤や精神安定剤、睡眠薬などの中にも、依存性を引き起こす可能性があるものが存在します 24。依存が形成されると、薬がないと精神的に落ち着かなくなったり、同じ効果を得るためにより多くの量が必要になったりします(耐性の形成)26。驚くべきことに、この依存は、医師の指示通りに決められた量を服用していても生じることがあり、「常用量依存」と呼ばれています 27。そして、依存状態にある人が急に薬を減らしたり中断したりすると、不安、焦燥感、頭痛、吐き気、手の震え、けいれん発作といった、心身ともに苦しい離脱症状が現れることがあります 28。この苦しさから逃れるために、また薬に手を出してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

第三に、自然治癒力そのものへの介入という問題です。例えば、痛み止めは血行を悪くすることで痛みを抑える仕組みのものがあり、常用すると体の冷えなどを招く可能性があります 25。また、胃酸を抑える薬を長期間服用し続けると、本来胃酸によって殺菌されるはずの病原菌が腸まで届きやすくなり、腸内環境の乱れにつながることも懸念されています 25。このように、薬によって特定の体の機能を長期間にわたって人為的にコントロールし続けることは、体全体の精妙なバランスを崩し、結果として体が本来持っている自己調整能力を鈍らせてしまう可能性があるのです。薬に頼ることで、体は自らバランスを取る方法を「忘れて」しまい、薬なしでは正常な状態を維持できない、新たな「薬漬けのホメオスタシス」とも呼べる状態に陥ってしまう危険性があるのです。

健康を決める力「ヘルスリテラシー」とは何か

ヘルスリテラシーの定義:単なる知識ではない「活用する力」

これまで、医療制度の課題や、私たちの体の仕組み、そして薬との付き合い方について見てきました。これらの複雑な問題を乗り越え、自らの健康を守るために、今、最も重要視されている能力が「ヘルスリテラシー」です 30

ヘルスリテラシーとは、単に健康に関する知識をたくさん持っていること(健康知識)を意味するのではありません。厚生労働省や多くの専門機関が用いる定義によれば、ヘルスリテラシーとは、「健康や医療に関する情報を 入手 し、その内容を正しく 理解 し、その情報が信頼できるものかを 評価 し、そして最終的に、その情報に基づいて自らの健康のために適切な 意思決定 を行い、行動に 活用 するための一連の能力」を指します 31。これは、生涯を通じて生活の質を維持・向上させるための「健康を決める力」とも言えるでしょう 32

この定義の重要な点は、「入手」と「理解」で終わらないことです。現代社会には、テレビ、新聞、インターネット、SNSなどを通じて、健康に関する情報が溢れかえっています。その中には、科学的根拠に基づいた信頼できる情報もあれば、不正確な情報や、商品を売るためだけの誇大な広告も紛れ込んでいます 34

したがって、まず必要なのは、数ある情報源の中から、自分が必要とする情報を探し出す「入手」の能力です。次に、その情報に書かれている専門用語やデータを正しく読み解く「理解」の能力が求められます 34

しかし、真のヘルスリテラシーはここからが本番です。入手し理解した情報が、本当に信頼に足るものなのか、その根拠は何かを批判的な視点で見極める「評価」の能力。そして、評価した情報をもとに、複数の選択肢(例えば、様子を見る、市販薬を試す、病院へ行くなど)の長所と短所を比較し、自らの価値観や生活状況に照らし合わせて、最善の行動を選ぶ「意思決定・活用」の能力。これら4つの能力が揃って初めて、ヘルスリテラシーが高いと言えるのです 31

日本の現状:なぜ「評価」と「意思決定」が苦手なのか

それでは、私たち日本人のヘルスリテラシーの現状はどのようになっているのでしょうか。残念ながら、複数の国際比較調査によって、日本のヘルスリテラシーは先進国の中で著しく低い水準にあることが繰り返し指摘されています 31

ある大規模な調査では、ヨーロッパやアジアの国々と比較した結果、日本は調査対象国の中で最もヘルスリテラシーが低いという結果が出ました 35。この調査で特に浮き彫りになったのは、日本人の特性です。日本人は、健康情報を「入手」したり「理解」したりする能力は他国と比べて遜色ないものの、その情報を「評価」し、それに基づいて「意思決定」する段階で、際立って困難を感じる傾向があったのです 31

なぜ、このような結果になるのでしょうか。その背景には、日本の医療制度や社会文化が深く関わっていると考えられます。大きな理由の一つとして、欧米諸国のように、地域に根ざし、住民の健康を総合的に管理する「かかりつけ医(家庭医)」制度が十分に普及していないことが挙げられます 35。かかりつけ医は、患者の健康状態や生活背景を継続的に把握し、健康に関する相談に乗ったり、専門的な情報を提供したりする、いわば健康の「水先案内人」です。こうした身近な相談相手が少ないため、多くの人々は、どの情報を信じ、どう行動すれば良いのかを自分自身で判断しなければならない状況に置かれています。

さらに、インターネット上には信頼性の低い健康情報サイトが氾濫しており、一般の人が玉石混交の情報の中から正確なものだけを選び出すのは極めて困難です 35

しかし、より根源的な理由として、日本の国民皆保険制度がもたらした文化的な影響を指摘することができます。日本では、誰もが安価で自由に医療機関を受診できる「フリーアクセス」が保障されてきました 11。これは世界に誇るべき素晴らしい制度ですが、その一方で、「何かあったら病院に行けば専門家が何とかしてくれる」という、ある種の「受け身」の姿勢を国民の間に育んでしまった側面も否定できません。自ら情報を評価し、行動を決定するという能動的なプロセスを経なくても、容易に医療サービスを受けられたため、そうした能力を日常的に訓練する機会が少なかったのです。この「医療への過剰な期待や受け身的な関わり方」 37 が、結果として「評価」と「意思決定」能力の低さにつながっているのではないかと考えられます。

ヘルスリテラシーが低いことの代償

ヘルスリテラシーが低いことは、個人の健康だけでなく、社会全体にとっても大きな損失、すなわち「代償」をもたらします。

個人レベルでは、ヘルスリテラシーが低い人々は、特有の行動パターンを示す傾向があります。まず、病気の予防に対する意識が低く、健康診断やがん検診などを定期的に受けないことが多いです 35。たとえ検診で異常が見つかっても、その意味を正しく理解できず、精密検査を受けずに放置してしまうことも少なくありません。その結果、病気の発見が遅れ、治療が困難な段階まで進行してしまうリスクが高まります。

また、生活習慣の改善が必要だと指摘されても、その重要性を自分事として捉えられず、不健康な生活を続けてしまいがちです 35。病気の初期症状に気づきにくく、症状が悪化してからようやく救急外来を受診する、といったケースも多く見られます 37。慢性的な病気の自己管理も苦手なため、入退院を繰り返すことにもなりかねません。

このような行動の結果、ヘルスリテラシーが低い人は、そうでない人と比べて、病気にかかりやすく、死亡率も高くなることが分かっています 37

社会全体に目を向けると、この問題はさらに深刻です。個々人の健康状態の悪化は、当然ながら国民全体の医療費の増大に直結します 37。例えば、糖尿病のコントロールがうまくいかず、人工透析が必要になる患者さんが増えれば、その治療には一人あたり年間数百万円という高額な医療費がかかり続けます。実際に、日本のいくつかの地域では、糖尿病や腎不全に関連する医療費が全国平均よりも著しく高く、地域の財政を圧迫する大きな課題となっています 35

つまり、ヘルスリテラシーの欠如は、単に個人の健康問題にとどまらず、私たちが汗水流して納めている保険料や税金が、本来であれば予防できたはずの病気の治療に費やされるという、社会経済的な問題でもあるのです。今回のOTC類似薬の保険適用外しという政策は、こうした状況に一石を投じ、私たち一人ひとりが自らの健康にもっと責任を持つこと、すなわちヘルスリテラシーを高めることを社会全体で促す、という側面を持っているのです。

ヘルスリテラシーを高める実践

情報の海を乗りこなす:信頼できる情報を見極める技術

ヘルスリテラシーを高めるための第一歩は、日々私たちの周りに溢れる健康情報の真偽や信頼性を見極める「評価」の技術を身につけることです。情報に接した時に、それを鵜呑みにするのではなく、「これは本当に信頼できるだろうか?」と一度立ち止まって考える習慣が重要です 38。その際に役立つ、情報の信頼性を確認するための具体的なチェックリストがあります。専門家は、その頭文字をとって「か・ち・も・な・い」という覚えやすい言葉で紹介しています 31

最初の「か」は、「いたのは誰か」を問います。その情報を発信しているのが、その分野の専門家や公的な機関(大学、学会、政府機関など)なのか、それとも全くの素人や、商品を売りたいだけの企業なのかを確認します。信頼できる専門家や組織からの情報であることは、信頼性の基本です 39

次の「ち」は、「がう情報と比べたか」です。一つの情報源だけを信じるのは危険です。同じテーマについて、複数の異なる情報源(例えば、複数の専門家の意見や、異なる機関のウェブサイトなど)を比較検討することで、情報が偏っていないか、客観的な事実なのかを確認できます 35

三番目の「も」は、「とネタは何か」を意味します。その情報が、どのような科学的根拠(エビデンス)、例えば研究論文や公的な統計データに基づいて書かれているかを確認します。信頼できる情報は、多くの場合、その根拠となる情報源への言及やリンクが示されています 39

四番目の「な」は、「んのための情報か」という視点です。その情報が、人々の健康増進という公益的な目的で発信されているのか、それとも特定の製品やサービスを販売することが最終的な目的なのかを見極める必要があります。広告や宣伝が目的の情報は、都合の良い部分だけが強調されている可能性があるため、注意が必要です 35

最後の「い」は、「つの情報か」です。医学や健康に関する情報は日々進歩しており、数年前の常識が現在では否定されていることも少なくありません。情報がいつ作成・更新されたものかを確認し、できるだけ新しい情報を参考にすることが大切です 39

この「か・ち・も・な・い」(地域によっては「い・な・か・も・ち」40 とも呼ばれる)というフレームワークを意識するだけで、情報の海を安全に航海する能力は格段に向上します。

医師との対話:受け身の患者からパートナーへ

ヘルスリテラシーのもう一つの重要な柱は、医療の専門家、特に医師と良好なコミュニケーションをとり、治療の意思決定に主体的に関わる能力です。これまでの「先生にお任せします」という受け身の姿勢から脱却し、医師を自らの健康目標を達成するための「協働するパートナー」と捉え直すことが求められます 40

そのために役立つのが、自分らしい意思決定を行うためのフレームワーク、「(胸に)お・ち・た・か」です 35。これは、医師から治療方針の説明を受ける際に、確認すべき点をまとめたものです。

最初の「お」は、「プション(選択肢)」です。提示された治療法以外に、どのような選択肢があるのかを全て確認します。治療法は一つとは限りません。手術、薬物療法、経過観察など、考えられる選択肢を全てテーブルの上に並べることが、納得のいく意思決定の出発点となります 39

次の「ち」は、それぞれの選択肢の「所(メリット)」です。それぞれの治療法が、どのような良い効果をもたらす可能性があるのかを具体的に理解します。

三番目の「た」は、それぞれの選択肢の「所(デメリット)」です。効果だけでなく、副作用やリスク、費用、時間的な制約など、考えられる不利益な点についても、きちんと説明を求めます。

そして最後の「か」が、最も重要な「値観」です。全ての選択肢の長所と短所を比較検討した上で、「自分自身の生活や人生において、何を最も大切にしたいか」という自らの価値観に照らし合わせ、最終的な決断を下します 39。例えば、多少のリスクがあっても根治を目指したいのか、それとも生活の質を維持することを最優先にしたいのか。正解は一つではありません。自分にとっての最善を選ぶことが、ヘルスリテラシーの高い意思決定なのです。

このプロセスを円滑に進めるためには、診察の前に伝えたいことや質問したいことをメモにまとめておく 40、医師の説明で分からないことがあれば遠慮せずに納得するまで質問するといった、事前の準備と対話への積極的な姿勢が大切になります。

小さな成功体験を積み重ねる:行動変容への道筋

情報を評価し、適切な意思決定ができるようになっても、それを実際の行動に移せなければ意味がありません。しかし、私たちの心と体にはホメオスタシス(恒常性)が働いており、新しい習慣を身につけることには強い抵抗が伴います 20。この「分かっていてもできない」という壁を乗り越え、健康的な生活習慣を身につける「行動変容」を促すためには、戦略的なアプローチが必要です 38

その鍵となるのが、「自己効力感」、すなわち「自分ならできる」という自信を育むことです 38。いきなり高すぎる目標を掲げると、挫折してしまい、かえって自信を失ってしまいます。そこで有効なのが、最終的な大きな目標に向かう途中に、少し努力すれば達成できそうな「小さな目標(スモールステップ)」を段階的に設定することです。

例えば、「毎日30分運動する」という目標が難しければ、まずは「一駅手前で降りて歩く」「エレベーターではなく階段を使う」といった、ごく簡単なことから始めます。そして、それを達成できたら自分を褒め、次の少しだけ高い目標に進みます。こうした小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にもできる」という自信がつき、次の行動へのモチベーションが高まっていくのです 38

また、このプロセスを一人で抱え込まず、周りのサポートを得ることも非常に効果的です。例えば、家族を巻き込んで一緒に健康的な食事に取り組んだり、職場の同僚と運動習慣を競い合ったりすることで、楽しみながら継続しやすくなります 38。企業が提供する健康経営プログラム 41 や健康セミナー 42 に参加したり、健康管理アプリ 42 を使って自分の体重や歩数といった健康状態を「見える化」したりすることも、行動変容を後押しする強力なツールとなります。

ヘルスリテラシーの向上は、一朝一夕に成し遂げられるものではありません。それは、情報を評価し、意思決定し、そして行動するというサイクルを、日々の生活の中で粘り強く繰り返し実践していく、いわば「草の根運動」のような地道な取り組みなのです 38。この小さな実践の積み重ねこそが、揺るぎない健康の土台を築き上げます。

おわりに:医療制度の転換点を、より良い未来への好機に

本記事では、「医薬品の保険適用外し」という、一見すると国民にとって負担増でしかないかのように見える政策議論を起点として、その背景にある日本の医療制度の構造的な課題、私たちの身体に秘められた自然治癒力のメカニズム、そしてこれからの時代を生き抜くために不可欠な「ヘルスリテラシー」の重要性について、多角的に探求してきました。

議論の出発点であったOTC類似薬の保険適用見直しは、少子高齢化と医療技術の高度化によって膨張し続ける医療費を抑制するという、避けては通れない財政的な要請から生まれています 1。しかし、その一方で、患者の自己判断による健康被害や、経済的弱者への過度な負担といった、看過できない懸念も存在します 1

この政策が投げかける真の問いは、単なるコストの問題ではありません。それは、「私たちは、自らの健康にどう向き合うべきか」という、より本質的な問いです。私たちは、自らの身体が持つ「ホメオスタシス」という素晴らしい自己調整機能と自然治癒力を忘れ、少しの不調でもすぐに薬に頼り、医療に過度に依存する文化を育んできたのではないでしょうか。薬は、私たちの治癒力を助ける強力な「助っ人」ですが、それに頼りすぎることは、依存や副作用、さらには身体本来のバランスを崩すリスクを伴います 13

この状況を乗り越える鍵こそが、「ヘルスリテラシー」です。それは、溢れる情報を正しく評価し、自らの価値観に基づいて意思決定を行い、主体的に健康管理を実践する力です 31。残念ながら、日本のヘルスリテラシーは国際的に見ても低い水準にあり、特に「評価」と「意思決定」の能力に課題を抱えています 37。これは、手厚い国民皆保険制度が、結果として国民の「受け身」の姿勢を助長してきたという、制度のパラドックスとも言えるでしょう。

したがって、今回の医療制度の転換点は、私たちがこの「受け身の患者」から脱却し、自らの健康の主治医となるための、またとない機会なのです。この変化は、私たち一人ひとりに、不調のサインに耳を傾け、その原因を考え、安易に薬に頼る前に行うべきことはないかを自問することを促します。それは、信頼できる情報の見極め方(か・ち・も・な・い)を学び、医師と対等なパートナーとして対話し(お・ち・た・か)、日々の生活の中で健康的な行動を積み重ねていく、という具体的な実践へとつながります 35

医療制度の変化を、単なる「負担増」や「サービスの低下」と嘆くのではなく、自らの身体と生き方を見つめ直し、主体性を取り戻すための絶好のチャンスと捉え直すこと。この視点の転換こそが、今、私たちに求められています。この変化をきっかけとして、日本が「依存する医療」から「自立し、協働する医療」へと成熟し、国民一人ひとりが真の健康リテラシーを身につけた社会へと移行できるならば、それは日本の医療制度の持続可能性を高めるだけでなく、国民全体の幸福と生活の質を向上させる、計り知れない価値を持つことになるでしょう。この転換点を、より良い未来への好機に変えることができるかどうかは、私たち一人ひとりの意識と行動にかかっています。

引用文献

  1. 【2026年から一部処方薬が保険適用外に】風邪薬・湿布薬などが対象?その背景と今後の影響は? - note, https://note.com/qzone/n/n446ec442aae9
  2. 湿布や花粉症の薬が保険適用外になるのはいつから? スイッチOTCとダイレクトOTCの違いは?, https://clius.jp/mag/2025/03/10/clinic-otc-switch/
  3. 社会保険料の削減を目的としたOTC 類似薬の保険適用除外について - 日本小児科医会, https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/250416-02_ikensho_jpa.pdf
  4. 【解説】“OTC類似薬見直し”で風邪薬や湿布が保険適用外に?膨張する医療費の削減目的が背景「健康被害広まる」と医師会は反発 - FNNプライムオンライン, https://www.fnn.jp/articles/-/883761?display=full
  5. 普段使う「OTC類似薬」が“保険適用外”に?橋下氏「保険制度維持と自己負担…国民はどっちとる?」 | 特集 | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ, https://www.ktv.jp/news/feature/250619/
  6. OTC類似薬の保険外しに医師警鐘!ロキソニンテープ1枚2000円、リンデロンVs軟膏2万円に, https://jisin.jp/life/health/2475878/
  7. 【自民・公明・維新の3党合意・OTC類似薬の保険外し】負担軽減どころか患者負担が”激増”する, https://hodanren.doc-net.or.jp/info/news/2025-06-12/
  8. STOP!"くすり"の保険外し!~花粉症のお薬や湿布薬がもらえなくなるの???, https://www.hoken-i.co.jp/outline/commentary/cat226/post_1487.html
  9. OTC類似薬を保険から外したら患者負担は増えるの? | アゴラ 言論プラットフォーム, https://agora-web.jp/archives/250615070834.html
  10. 投稿「市販薬での自己責任医療の危うさ」 - 宮城県保険医協会, https://miyagi-hok.org/?p=17959
  11. 日本人はヘルスリテラシーが低い?知っておきたいアメリカと日本の健康意識・サプリの品質基準の違い | SDGs MAGAZINE, https://sdgsmagazine.jp/2024/06/21/12222/
  12. からだがもつ回復力 | からだとくすり - 中外製薬, https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/body/body001.html
  13. 自然に病気を治す力(自然治癒力(しぜんちゆりょく))とくすりの関係は。 - 製薬協, https://www.jpma.or.jp/about_medicine/guide/med_qa/q08.html
  14. 病理学からみた自然治癒力 - 株式会社健康ライフサイエンス(HLS), https://h-ls.jp/information/20130621
  15. 第四回「健康の根源は自然治癒力。それを生かすためには?」 | 渥美 和彦 氏×山田 英生対談, https://www.bee-lab.jp/interview/atsumi/04.html
  16. ホメオスターシスについて - 厚生労働省, https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000123635.pdf
  17. ホメオスタシス(生体恒常性)という言葉をご存知ですか? - ひかり・歯科クリニック, https://hikari.dental/about-homeostasis/
  18. ホメオスタシスとは - 安全衛生マネジメント協会, https://www.aemk.or.jp/word/ha32.html
  19. 生体の恒常性って何?|体液の成分と働き | 看護roo![カンゴルー], https://www.kango-roo.com/learning/3801/
  20. ホメオスタシスとは? 自分を “変える” メカニズムを解明! - STUDY HACKER(スタディーハッカー), https://studyhacker.net/what-is-homeostasis
  21. 【第11回】自然治癒力←→生命力 - フジ医療器, https://www.fujiiryoki.co.jp/column/energy/no11.html
  22. ホメオスタシスで心の健康を目指す - Lab BRAINS, https://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2024/02/59900/
  23. 根本治療とは?対症療法との違いとメリットやデメリット、再生医療との関係性まで徹底解説!, https://tokyohimacl.com/colum/fundamental-treatment/
  24. 薬の飲み過ぎの危険性とは?症状や対処法について解説 - 横浜薬科大学, https://www.hamayaku.ac.jp/media/2024/05/medicine/
  25. 薬は長期間飲みつづけてはいけない!?自然治癒力を上げて薬要らずになろう - 言歩木, https://kotohogi.co.jp/kenko-labo/14942/
  26. 処方薬依存症になるのはどんな薬?意外な危険性と対処法 - うつ病ナビ, https://utu-yobo.com/column/9889
  27. 処方薬依存 - 特定非営利活動法人ASK, https://www.ask.or.jp/article/652
  28. www.ask.or.jp, 処方薬依存
  29. うつ病で薬物依存に陥ってしまう原因とは? - シンプレ訪問看護ステーション, https://shimpre-houkan.com/blog/disease/depression-drug-dependence/
  30. ヘルスリテラシー | 公益社団法人 東京都医師会, https://www.tokyo.med.or.jp/healthliteracy
  31. ヘルスリテラシー | 公益社団法人日本看護科学学会, https://www.jans.or.jp/glossary/health-literacy/
  32. ヘルスリテラシーって何だろう, https://www.ganclass.jp/sites/default/files/2024-08/MED46O001B_health-literacy.pdf
  33. 本邦におけるヘルスリテラシーの現状、政策や向上への取り組み - 製薬協, https://www.jpma.or.jp/opir/news/070/09.html
  34. ヘルスリテラシーとは?日本の自己評価を上げるために考えること - あすか製薬, https://www.aska-pharma.co.jp/femknowledge/column/column20.html
  35. 日本のヘルスリテラシーが低い理由と具体的な向上策, 日本のヘルスリテラシーが低い理由と具体的な向上策
  36. 「ヘルスリテラシー」に関する国際調査で日本は最下位 健康診断やがん検診の受診控えが課題に, https://himan.jp/news/2024/000821.html
  37. 本邦におけるヘルスリテラシーの現状、 政策や向上への取り組み - 製薬協, https://www.jpma.or.jp/opir/news/070/k9rmj2000000071r-att/70_9.pdf
  38. ヘルスリテラシーとは|向上させる取り組み、具体例 - RIZAP法人, https://business.rizap.jp/column/215/
  39. ヘルスリテラシーとは|定義や向上の鍵を中山和弘先生が解説, https://www.mitsui.com/wellness/174/
  40. ヘルスリテラシーを高める|健康を守るために|健康サポート - KDDI 健康保険組合, https://www.kddikenpo.or.jp/support/kenkokanri/literacy/
  41. 地域のヘルスリテラシー向上のために医療機関ができる具体的な取組事例, 地域のヘルスリテラシー向上のために医療機関ができる具体的な取組事例
  42. 従業員のためのヘルスリテラシー向上方法【効果と施策のポイントを解説】 - ポケットセラピスト, https://pocket-therapist.jp/articles/health-literacy/

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