エビデンス全般

「医療連携ネットワーク」の構築―徳島県の事例

2020年7月4日

日本でも、様々なエリアで「医療連携ネットワーク」の構築が進んでいます。下記の厚生労働省サイトに掲載されている資料にもあるように「ボトムアップ」で医療情報のネットワーク構築が進んでいる状況です。

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/shikoku/04.siryou.301003.kouen.pdf

キーワードとして資料中に挙げられているのは「医療連携システム」「地域医療連携ネットワーク」「地域連携パスシステム」などです。地域医療再生基金、地域医療介護総総合確保基金などの活用により、日本全体で実に250を超える医療連携ネットワークが展開されているそうです。47都道府県の実に5倍を超える数ということで驚きですね…。今まではあえて自由にネットワーク構築を促していた、ということでしょうか。今後は、こうして各エリアで独自に構築され育ってきたネットワーク同士を繋げることが重要になるのでしょう。

上記のPDFでも、「いままで:施設や目的ごとにバラバラに利用されてきた医療・介護・健診情報」→「これから:国民ひとりひとりの一生涯のデータが統合され、自分自身が使う(予防・治療・介護のために)」というということを「日本が目指す未来の姿」としてまとめています。

また、「集めたデータの使い方」の研究開発が進展していくということで、まさにリアルワールドデータ(Real World Data, RWD)を活用(二次利用)して、リアルワールドエビデンス(Real World Evidence, RWE)を作っていく、ということがここでも謳われています。

なお、上記のPDF中で紹介されているICTサービスは下記の3つです。データ連携については今もこれからも重要になってくるため、これらのサービスはまたどこかで目にすることがあるでしょう。

  • ID-Link(NEC)
  • HumanBridge(富士通)
  • 糖尿病地域連携クラウド(ユニシス)

それでは、また。

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