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自由で開かれたインド太平洋(Free and Open Indo-Pacific)

2021年6月22日

自由で開かれたインド太平洋(Free and Open Indo-Pacific)

国際社会の安定と繁栄の鍵を握るのは,

「2つの大陸」:成長著しい「アジア」と潜在力溢れる「アフリカ」
「2つの大洋」:自由で開かれた「太平洋」と「インド洋」

の交わりにより生まれるダイナミズム

これらを一体として捉えることで,新たな日本外交の地平を切り拓く

インド太平洋地域は,海賊,テロ,大量破壊兵器の拡散,自然災害,現状変更等の様々な脅威に直面。このような状況下において,日本は,法の支配を含むルールに基づく国際秩序の確保,航行の自由,紛争の平和的解決,自由貿易の推進を通じて,インド太平洋を「国際公共財」として自由で開かれたものとすることで,この地域における平和,安定,繁栄の促進を目指す。

アフリカ

■ 高い潜在性
・人口約13億人(世界の17%)→2050年には25億人との予測
・面積3000万㎢(世界の22%)
・高い経済成長率(2000~16年の平均は4.8%)
・豊富な資源と有望な市場
⇒「成長大陸」として飛躍する中,貧困・テロ等の課題あり

アフリカ諸国に対し,開発面に加えて政治面・ガバナンス面でも,押しつけや介入ではなく,オーナーシップを尊重した国造り支援を行う

アジア

■ 東南アジア及び南アジアでは民主主義・法の支配・市場経済が根付き,自信・責任・リーダーシップの目覚めあり
⇒ 今や「世界の主役」たるアジアの成功を,自由で開かれたインド太平洋を通じてアフリカに広げ,その潜在力を引き出す

ASEAN地域の連結性を向上させることで,質の高いインフラ整備,貿易・投資の促進,ビジネス環境整備,人材育成強化を図る。ASEANの成功を,中東・アフリカ等の地域に広げる

自由で開かれたインド太平洋の実現のための基本的な考え方

  • 地域全体の平和と繁栄を保障し,いずれの国にも安定と繁栄をもたらすために,ASEANの中心性,一体性を重視し,包括的かつ透明性のある方法で,ルールに基づく国際秩序の確保を通じて,自由で開かれたインド太平洋地域を「国際公共財」として発展させる。こうした考え方に賛同してもらえるのであれば,日本はいずれの国とも協力していく。
  • 自由で開かれたインド太平洋の実現のための三本柱
    1. 法の支配,航行の自由,自由貿易等の普及・定着
    2. 経済的繁栄の追求(連結性,EPA/FTAや投資協定を含む経済連携の強化)
    3. 平和と安定の確保(海上法執行能力の構築,人道支援・災害救援等)

自由で開かれたインド太平洋を通じてアジアとアフリカの「連結性」を向上させ,そして,2つの海の中心に位置するASEANとともに,地域全体の安定と繁栄を促進する。

自由で開かれたインド太平洋の具体化

① 法の支配,航行の自由,自由貿易等の普及・定着
  • 自由で開かれたインド太平洋の基本原則や考え方を共有する各国との協力
  • 国際場裡やメディア等での戦略的発信
② 経済的繁栄の追求
  • ①港湾,鉄道,道路,エネルギー,ICT等の質の高いインフラ整備を通じた「物理的連結性」,②人材育成等による「人的連結性」,③通関円滑化等による「制度的連結性」の強化
    ⇒ 東南アジア域内の連結性向上(東西経済回廊,南部経済回廊等),南西アジア域内の連結性向上(インド北東州道路網整備,ベンガル湾産業成長地帯等),東南アジア~南西アジア~中東~東南部アフリカの連結性向上(モンバサ港開発等)
  • 経済的パートナーシップの強化(FTA/EPAや投資協定等を含む)及びビジネス環境整備
③ 平和と安定の確保
  • インド太平洋沿岸国への能力構築支援
    ⇒ 海上法執行能力や海洋状況把握(MDA)能力の強化,人材育成 等
  • 人道支援・災害救援,海賊対策,テロ対策,不拡散分野等での協力

日本の連結性構想

東西経済回廊

  • ハイヴァン・トンネル建設(ベトナム)
  • ダナン港改良(ベトナム)
  • 第2メコン架橋建設(ラオス)
  • ラオス国道9号線整備(ラオス)
  • 東西経済回廊整備(ミャンマー)

南部経済回廊

  • ネアックルン橋(つばさ橋)建設(カンボジア)
  • カイメップ・チーバイ国際港開発(ベトナム)
  • カンボジア国道1号線改修(カンボジア)
  • カンボジア国道5号線改修(カンボジア)

ASEAN連結性

  • ティラワ経済特区
  • ヤンゴン・マンダレー鉄道整備
  • インドネシア離島開発
  • シハヌークビル港整備
  • パティンバン港開発

南西アジア連結性

  • デリー・ムンバイ産業大動脈構想(DMIC)/貨物専用鉄道(DFC)
  • ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道建設
  • ベンガル湾産業成長地帯(BIG-B)構想
  • 北東州道路網連結性改善
  • チェンナイ・ベンガルール産業回廊構想(CBIC)
  • コロンボ港整備
  • トリンコマリー港(機材供与)

東アフリカ・北部回廊

  • モンバサ港開発

ナカラ回廊

  • ナカラ港開発

参照

トップページ > 外交政策 > 自由で開かれたインド太平洋

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/page25_001766.html

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