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文部科学省CBTシステム(MEXCBT:メクビット)について
MEXT(文部科学省) +CBT(Computer Based Testing)
- 小・中・高等学校等の子供の学びの保障の観点から、児童生徒が学校や家庭において、学習やアセスメントができるCBTシステム
- 文部科学省が開発(事業者連合体のコンソーシアムに委託)
- 国や地方自治体等の公的機関等が作成した問題を活用可能
- 「GIGAスクール構想」により実現する「1人1台端末」を活用した「デジタルならでは」の学びを実現
MEXCBTの基本的な考え方
- 公的なCBTプラットフォームとして、デジタル学習の基盤的な仕組み
- 利活用者、事業者を超えて相互に利活用が可能な汎用的な仕組み(国際標準規格等の汎用的な仕組みの導入)
→問題・データや知見等の相互利活用(教育DX)
MEXCBTのシステム概要
総論
- 児童生徒が学習端末を用いてオンラインで問題演習等ができる システム(問題やデータの相互運用が可能な国際標準規格に基づく汎用的なシステム)を開発
活用方法
- 通常活用している学習端末を用いて、 家庭からでも学校からでもアクセスが可能
- 2通りの活用方法が可能
- 一問一答形式
学年・教科を選び、一問一答形式で解答後に解説等が表示され学習する方式 - 複数問題解答形式
学年等を選び、何問かの束で解答する方式
- 一問一答形式
- 選択式問題や一部短答式問題は自動採点
具体的な問題
- 国や地方自治体等の公的機関等が作成した問題を活用
- 例
- 全国学力・学習状況調査問題
- 高等学校卒業程度認定試験問題
- 自治体独自の学力調査問題
- 動画等を活用した「CBT ならでは」の問題など
MEXCBTのプロトタイプの実証の状況
プロトタイプの実証
- 令和2年度に CBT システムのプロトタイプを開発。
- プロトタイプには、国が作成した既存の問題(全国学力・学習状況調査問題や高等学校卒業程度認定試験問題など)をデジタル化して、約 2000 問を搭載。
- これまで延べ約 14 万人(令和2年度3万人、令和3年度11万人)の児童生徒が活用。
MEXCBTを活用した現場からの声(一部抜粋)
- MEXCBTは、授業中や放課後に活用したり、家庭学習(宿題)の際に活用したりした。
- 児童生徒は問題を解けば正答率が出るため、 楽しそうに使っていた 。 今後も利用したい。
- 教員は配信するだけでテストを利用できるため、印刷や採点の手間が省け、業務効率が向上した。
MEXCBTの全体スケジュール
- 令和2年度からプロトタイプ(試行版)を開発
- 公的なCBTプラットフォームとして、徐々にコンテンツや機能を拡充
- MEXCBT( 機能拡充版 については、 11 月 1 日から利用申し込みを受け付け、 12 月頭から、全国の希望する小中高校等での活用を順次開始
- 現在、約 6900 校、約 250 万人の児童生徒が登録。
R2、 R3 前期(プロトタイプ) |
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R3後期(機能拡充版) |
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R4~ |
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MEXCBT(機能拡充版)に追加されるコンテンツについて
コンテンツ | |
プロトタイプ版(令和2 年度、令和 3 年 7 月~ 10 月) |
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機能拡充版(令和3 年 12 月頭~順次コンテンツを追加) | 上記に加え、
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動画等を活用した「CBT ならでは」問題
- PISA (国際学力調査)の公開問題
- 理科における動画を活用した問題
- 情報モラル教育推進コンテンツなど
その他
- 英語検定、数学検定、漢字検定等の公開問題
- 質問紙調査等の多様な形式の試行など
MEXCBT(機能拡充版)に追加される機能について
機能 | |
プロトタイプ版(令和2 年度、令和 3 年 7 月~ 10 月) |
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機能拡充版(令和3 年 12 月頭~順次コンテンツを追加) |
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新たに追加される機能
※機能拡充は、 12月頭、 令和4年 1月、3月の3段階に分けて実施する予定であり、必要な機能改善は今後も順次実施する予定。
機能拡充時期 | 機能改善・拡充の見込み |
12月度 |
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令和4年1月予定 |
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令和4年3月予定 |
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学習e ポータルの概要
日本の初等中等教育(学校教育)に適した共通で必要な学習管理機能を備えたソフトウェアシステム
①学習の窓口機能
多様な学習リソースデジタル教科書・教材 , 各種ツールなど の互換性のあるデータを学習 e ポータルで一覧的に可視化して活用することができる機能(個別最適な学び・協働的な学びへとつながる)
②連携のハブ機能
シングルサインオン等のアクセスの容易化など、学習リソースの利活用の連携のハブとして機能(活用者が便利になるとともに、デジタル教材等事業者が個々のソフトごとに連携する手間が省けて不要なコストがかからなくなる。)
③文科省システム(MEXCBT)のアクセス機能
文科省が運用する公的CBTプラットフォーム(MEXCBT)へアクセスする機能
機能の考え方
協調領域
ツール間の相互互換性を担保するため、国際標準規格などの汎用的な定義を行い、各ツールとも実装
- 学習ツール連携機能
- スタディログ受け取り機能
競争領域
協調領域以外の部分は、各社が創意工夫を行い独自に機能を実装
- ダッシュボード機能
- 時間割・スケジュール機能等
- 2020 年度及び 2021 年度の文科省学びの保障オンライン学習システム開発事業における文科省CBTシステム(MEXCBT)のプロトタイプ開発において、窓口機能として学習 e ポータルを導入(約 14 万人の児童生徒が試行)
- ICT CONNECT21 において、事業者、研究者により、学習eポータルの標準モデルや技術規格などを検討し、 2021 年 3 月に公表( https://ictconnect21.jp/document/eportal/#standard )。これらを踏まえ、各社が学習eポータル標準に則った機能を実装。
- 学習e ポータルは、 2021 年 12 月現在時点では次の 4 つですが、 今後さらに増えていくことが見込まれます 。
- L Gate(株式会社内田洋行)
- Open Platform for Education ( 日本電気株式会社)
- まなびポケット(エヌ ・ ティ ・ ティ ・ コミュニケーションズ株式会社)
- Studyplus for School(スタディプラス株式会社)
※なお 、 MEXCBT を活用する際には 、 オンライン学習システム推進コンソーシアムが提供する学習e ポータルを活用することも可能です 。
参照
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