そもそも、Appleが提供しているResearchKitやCareKitについてご存じない方もいらっしゃるかもしれません。まずは、これら2つのサービスについて簡単に解説いたします。
Apple ResearchKitとは
私の理解なので間違っているかもしれませんが、ResearchKitは、その名の通り「研究のためのアプリ開発キット」のようです。既に、医療業界では超有名・超大御所な大学がこぞってResearchKitを用いたスマホアプリを開発およびリリースしています。iPhoneやAppleWatchとの相性抜群なアプリを開発できるのが最も大きな利点でしょう。
Apple CareKitとは
こちらは、ResearchKitとは対象的に、「ユーザー(主に患者さん)が自己管理のために使うアプリの開発キット」という位置づけのようです。本ブログでも取り上げて来ているPersonal Health Record (PHR) の概念に近いのではないでしょうか。
今後の予想
ただ、ResearchKitとCareKitは結局はPHRに落ち着くので、いずれ融合する可能性があります。また、iPhoneやiPad、AppleWatchのようなデバイスに縛られてしまうとAndroid等の別OSユーザーに広げられないので、Androidのようにオープンソースにする可能性があるんじゃないかと予想しています。その方が発展も見込めるので、もしResearchKitやCareKitの融合やオープンソース化が発表されたら、要注目です。