疫学

天然痘やCOVID-19について

2020年7月27日

こんにちは。E-Taroです。今回のテーマは「天然痘やCOVID-19について」です。

天然痘

天然痘というと、もはや既に終わって解決した問題と思う方もいらっしゃるでしょう。

ですが、似たような事例は今まさに起きています。COVID-19です。

致死率こそ天然痘に比べたら小さいものかもしれませんが、感染症かつ世界中を混乱に陥れているという点では共通しています。

交差免疫

「私は既に牛痘にかかったから、もう天然痘にはかからない」

これは、エドワード・ジェンナーさんが酪農場で働く女性から聞いた言葉とされています。

旧型コロナウイルスに感染した経験があるから、新型コロナウイルスに感染しにくい、というような論法も同じ考え方でしょう。

専門用語では「交差免疫」といいます。

Google検索で交差免疫を調べると、COVID-19と交差免疫について色々な記事が該当しますが、検証された内容ではないのでご注意ください。

本当に「交差免疫」というものがCOVID-19でも見られているのか。様々な角度での検証が必要なので、巷に溢れる情報に惑わされないように気を付けなければなりません。

当面は、現在開発が急がれているワクチンを待つのが第一でしょう。

牛痘接種

なお、天然痘撲滅のための牛痘接種プロジェクトは、結果的に大成功を納め、1980年にWHOから天然痘撲滅宣言が出されました。

天然痘自体は紀元前から存在していましたが、18世紀半ば頃に牛痘と天然痘についての関係が分かり、その200年後に撲滅宣言ということでした。

医療体制や社会の状況も今とは全く異なりますし、撲滅とはいかなくてもコントロール可能な状況になるまでの期間とは異なるでしょうが、相応の覚悟が必要かもしれませんね。

それでは、また。

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