- 日時 令和4年6月15日(水)~令和4年6月22日(水)
- 場所 持ち回り開催(メール審議)
- 議事 これまでの議論の整理と今後の進め方について
- 配布資料 ・資料1 これまでの議論の整理と今後の進め方について
Table of Contents
議事要旨
議事 これまでの議論の整理と今後の進め方について
○ 資料1「これまでの議論の整理と今後の進め方について」について、整理された意見に加えて以下の意見があった。
〈データの利活用について〉
- AI開発への医療情報の利活用は非常に重要であり、推進していかなければならないが、利活用者側の意見だけに偏り過ぎることなく、データの提供元である患者・国民の権利を害することがないよう、バランスをとった議論が必要である。
- 医療費圧迫及び超高齢化社会となっている日本において、生活習慣病の予防、認知症の予防などの予防医療に対してのAIの重要性が増している。予防医療に対するAIでは、コロナ禍も影響し、医療の機能分化が進む医療・介護現場も相まって電子カルテや健康診断等とは異なる、より普段の生活習慣に即した、新たなデータ(運動、食生活、転倒・転落等)が必要となる。同時にこれらのデータの扱いはよりプライバシーの配慮が必要である。上記を可能にするには、従来の電子カルベンダー等とは異なる普段の生活習慣データを収集可能なPHR基盤がより重要となり、これらは従来の電子カルテベンダーとは異なる事業者との連携も、今後、考慮すべきである。
〈データの標準化について〉
- 先に標準化された電子カルテの利用を全国に広め、後から過去のカルテデータの連結を進めるというやり方は考えられないか。
〈データ利用のための同意取得の在り方について〉
- 今後、より高齢者からのデータ収集が必要となると考えられるが、認知能力の低下に伴う患者への同意を取る場合、患者側、病院側にも負担を強いることが予想される。そのため、家族や親族からの同意や、認知機能が低下する前の時点で同意を取る等の高齢者への同意の在り方について議論すべき。
〈医療機関におけるデータの取り扱いについて〉
- 医療機関ではセキュリティ上の懸念、特に外部との情報共有や連携する際の安全性、個人データの取扱い等に多くの不安を抱えている。それらについて医療現場の更なる情報収集が必要。
〈介護分野におけるAIの利活用について〉
- 2ページ目の「介護分野における AI の活用が重要」について、介護では医療的ケアではない業務も多く、AIやロボットにタスク・シフトしていくことは実現しやすいと考える。人材不足で急を要する。
〈医療安全におけるAIの利活用について〉
- 過去の議論で「医療安全に関するもの」について、以下のようにまとめられていたが、医療安全対策や再発防止の取り組みに関しても検討は必要。
- 医療安全については、日本医療機能評価機構や医療安全調査機構等の団体の取り組みがある一方、まだ見えていない事故はたくさん起きている。 一方で医療従事者も過酷な状況の中、医療を行わなければならないという現状があり、医療従事者のためにも、国民全体のためにも、このようなサポートシステムが必要であることを理解してもらう必要がある。
- 画像診断支援や手術領域における新しい技術等、これまで色々な意味でAIの活用が注目されてきたものに人々は飛びつきやすいし、会社も飛びつきやすい。しかしながら、医師の働き方改革で医師の時間が非常に限られてきている中、医療の質と安全を保たなければならない時代になっている今こそ、AI を取り入れて患者に安全な医療を提供できるよう、医療安全の分野でもっと検討を進める必要があるのではないか。
〈保健医療分野の公的データベースの利活用について〉
- NDB関係や介護関連DBなどは、省内調整から着手可能で、早期の検討開始が期待できると考える。進捗は今後も確認したい。
- レセプトやDPCでAI解析を考えるなら、審査支払基金でのチェックなどに使うことなどはどうか。
〈今後の進め方について〉
- 検討項目の分類や対応の可否、進捗状況やマイルストーン等の視覚化が可能であるか検討いただきたい。各委員からの様々なご意見が出ているが、意見・議論の方向性や目的、どういった視点での意見が今までなされたかなど俯瞰してみることができれば、今後より具体的な知見の共有が可能となると考える。
- 他の会議体の検討状況を共有しながら保健医療分野における AI 利活用の検討を適切かつ確実に進めていただきたい。
- 今後の検討スケジュールが示されるとよいのではないか(年間及び2~3年程度先までのもの、データヘルス改革工程表のような図で示したもの)。
- すぐに検討するものについて、具体的な対応についてコンソーシアム内で共有しつつ、必要に応じて、本コンソーシアムの継続として、個別検討分科会などをセットして意見収集をしてもよいのではないか。
参照
回数 | 開催日 | 議題等 |
15 | 2022年10月20日 | - |
14 | 2022年6月15日 | これまでの議論の整理と今後の整理の進め方(案) |
13 | 2022年5月31日 | (1) 保健医療・介護分野の公的データベースの利活用について
(2) AI を活用した医療機器の開発・研究における患者データ利用の環境整備について (3) 中間とりまとめの方向について |
12 | 2022年4月8日 | (1)保健医療分野のAI 開発・利活用促進に向けた検討について
(2)医薬品開発におけるAI の活用について (3)「医療AI の加速度的な進展をふまえた生命倫理の問題」について (日本医師会 生命倫理懇談会 答申) |
- | 2020年6月18日 | ○保健医療分野AI開発コンソーシアム 議論の整理と今後の方向性(令和元年6月28日策定)を踏まえた工程表について |
11 | 2020年5月22日 | ロードブロック解消のための工程表、俯瞰図に基づくAI開発促進のための工程表について |
10 | 2020年1月31日 | (1)ロードブロック解消のための工程表、俯瞰図に基づくAI 開発促進のための工程表について
(2)その他 |
9 | 2019年11月20日 | (1)今後の議論の進め方について
(2)重点6領域におけるロードブロックの把握について (3)その他 |
ー | 2019年6月28日 | ○ 議論の整理と今後の方向性 |
8 | 2019年6月6日 | (1) AMEDにおける画像関連データベースおよび共通プラットフォーム構築研究の現状
(2) 人工知能技術を利用した医用画像診断支援システムに関する評価指標と 医療機器の承認制度の見直しについて (3) コンソーシアムにおける議論の整理について (4) その他 |
7 | 2019年4月17日 | (1) AI戦略(有識者提案)及び人間中心のAI社会原則について
(2) ヘルスケアIT分野への民間投資活性化に向けた取組について (3) 医療安全におけるAIの活用について (4) コンソーシアムにおける議論の整理について (5) その他 |
6 | 2019年3月20日 | (1) 医薬品開発における取り組みについて
(2) 手術支援における取り組みについて (3) AIホスピタルについて (4) 未来イノベーションWGについて(情報提供) (5) AIの開発・利活用が期待できる分野/領域(案)について (6) AMED研究事業における成果報告会の開催について(情報提供) (7) その他 |
5 | 2019年2月14日 | (1)介護・認知症領域における取り組みについて
(2)がんゲノム領域における取り組みについて (3)その他 |
4 | 2019年1月16日 | (1)医療分野のAI開発におけるRoad Blockに対する迅速に対応すべき事項(報告)
(2)コンソーシアムにおける今後の進め方について (3)医師がAIを活用し判断した場合の責任の所在について (4)介護・認知症領域における取り組みについて (5)その他 |
3 | 2018年11月22日 | (1)Road Blockに対する考え方について
(2)
(3)次世代医療基盤法について (4)その他 |
2 | 2018年9月27日 | (1)「RoadBlock」に対する考え方
(2)その他 |
1 | 2018年7月23日 (平成30年7月23日) |
(1)保健医療分野におけるAI開発の方向性について
(2)AIによる画像診断支援に向けた研究の進捗状況について (3)平成29 年度 人工知能活用調査の結果について (4)論点整理等について (5)自由討議 |
ホーム > 政策について > 審議会・研究会等 > 厚生科学課が実施する検討会等 > 保健医療分野AI開発加速コンソーシアム