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個人情報活用のありかた―委託管理型と収集分析型

2021年2月12日

個人情報活用法には、大きく分けて2つのスタイルがあるとされます。

委託管理型と収集分析型です。

マイナンバーで医療情報を繋げる動きが本格化しているので、委託管理型のみに集約されそうですが、それぞれについて見ていきましょう。

委託管理型

電子お薬手帳や、電子母子手帳が委託管理型の典型例です。

個人情報の持ち主(本人)から委託を受けた機関が、個人情報等を預かって、本人に代わり個人情報管理を行うというものです。

メガバンクが乗り出している情報銀行も、委託管理型に分類されます。

医療ブロックチェーンの可能性ーアウトカムベースの保険償還、電子カルテ・情報銀行

委託管理型で想定される個人情報の活用方法

情報を一元的に管理するので、様々な情報を一つに繋げられるのが委託管理型の最大の利点であり特徴です。

当然ながら、個人情報管理を委託する先をいくつかに分散してしまう場合、そのメリットを享受できません。

そのため、委託管理型の場合は個人情報管理機関はできるだけ少数に絞らないと、個人情報の活用を効率的に行えません。

今、散らばってしまっている健康関連情報を以下のように列挙してみましたが、相当な種類がありますね。

周産期

  • 妊婦管理
  • 出生時記録
  • 母子手帳

乳幼児期

  • 乳幼児予防接種
  • 乳幼児健診情報

児童・学生期

  • 就学時健診記録
  • 保険調査票
  • 健康診断票
  • 予防接種記録
  • スポーツテスト結果

社会人・成人期

  • 健診記録
  • 特定健診記録
  • 人間ドック結果

リタイア後

  • 後期高齢者健診記録
  • 要介護認定
  • ケアプラン
  • 介護サービスレセプト

生涯を通じて発生するもの

  • カルテ情報
  • 医科レセプト
  • 歯科レセプト
  • 調剤レセプト
  • 血液検査結果
  • 診断画像
  • ジムやフィットネスクラブでの運動記録
  • 日々の自己測定(体重、血圧、体温など)

収集分析型

もともとはマイナンバーは医療情報の連携には使えないとされていたので、その状況を打破するために生まれたのが収集分析型です。

マイナンバーとは別に、医療等IDという識別子を生成して、非個人情報化された情報を集めて分析するというものです。

収集される段階で個人識別性を失わせているので、分析結果を各個人にフィードバックするような使い方はできません。

現在も、データ収集段階で個人識別性を消すことで、個人情報漏洩リスクを最初から排除するというリスク管理を行っている場面は見受けられます。

マイナンバーによる情報連結が一般的になる時代になっても、情報漏洩リスクを限界まで下げる手法として発展していく可能性はあります。

ただし、繰り返しになりますが、データ主体(本人)へのフィードバック機能を持たせることは、その概念上不可能なので、情報の活用サイクルという点では委託管理型に一歩遅れをとるのは否めません。

終わりに

個人情報の管理・活用の方向性として、委託管理型と収集分析型の二つを紹介しました。

現状は収集分析型のみが主流になっていますが、今後、マイナンバー活用によって委託管理型が主流になっていくことでしょう。

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