日本医師会が2022年8月23日に開催した令和4年度第6回理事会にて、治験促進センター業務を廃止に向けたスケジュールが了承されました。治験促進センター業務の廃止は、令和5年3月末が予定されています。
Table of Contents
治験促進センターって?
治験促進センターとは、治験や臨床研究の効率化などを目的に、平成15年に設立されました。
設立されてからの主な活動原資は、厚生労働科学研究費やAMED委託研究費でした。
治験促進センターは、厚生労働省・AMEDなどの当局関連の組織や、各種医療機関と連携しながら、治験・臨床研究の効率化などを推し進めていた組織の1つです。
既に、2022年1月28日に開催された日本医師会の常任理事会で、治験促進センター研究事業部および治験促進センター推進事業部および総務部の廃止は了承されていました。
治験促進センターが廃止されるとどうなるの?
治験促進センター廃止に伴い、様々な変更が生じる可能性があります。
今回、整理対象として挙げられている業務は次の6つです。
対象業務 | 廃止日 | 備考 |
臨床試験のためのeTrainingCenter | 2023年1月31日 | ― |
臨床試験登録システム(ClinicalTrialRegistry, CTR) | 2023年1月31日 | jRCTへ登録データを移行予定 |
大規模治験ネットワーク | 2023年3月31日 | ― |
治験促進センターオフィシャルサイトおよび一般の方々向けサイト | 2023年3月31日 | 日本医師会Webサイトへ移設
|
治験計画届作成システム | 2023年3月31日 | 説明会実施予定 |
カット・ドゥ・スクエア | 2023年2月28日 | 説明会実施予定 |
いずれも治験における重要な位置づけとなります。
移行や移設がなされないシステムを利用していた場合は、代替となるサービスへの切り替えが必要になるでしょう。
治験促進センター廃止後の引継ぎ先は?
治験促進センター廃止後、日本医師会において治験に関する事項については、日本医師会の「医療技術課」が引き継ぐとされています。
治験促進センター廃止に関する声
治験促進センター廃止は、業界にとっては非常に大きな出来事です。
様々な声が挙がっているようですね。