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審査報告書
令和 2 年 10 月 9 日
独立行政法人医薬品医療機器総合機構
承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は、以下のとおりである。
記
[販売名]
エベレンゾ錠 20 mg、同錠 50 mg、同錠 100 mg
[一般名]
ロキサデュスタット
[申請者]
アステラス製薬株式会社
[申請年月日]
令和 2 年 1 月 30 日
[剤形・含量]
1 錠中にロキサデュスタット 20 mg、50 mg 又は 100 mg を含有するフィルムコーティング錠
[申請区分]
医療用医薬品(4)新効能医薬品
[特記事項]
なし
[審査担当部]
新薬審査第一部
[審査結果]
別紙のとおり、提出された資料から、本品目の腎性貧血に対する有効性は示され、認められたベネフィットを踏まえると安全性は許容可能と判断する。
以上、医薬品医療機器総合機構における審査の結果、本品目については、下記の承認条件を付した上で、以下の効能又は効果並びに用法及び用量で承認して差し支えないと判断した。
[効能又は効果]
透析施行中の腎性貧血
(取消し線部削除)
[用法及び用量]
赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合
通常、成人には、ロキサデュスタットとして 1 回 50 mg を開始用量とし、週 3 回経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は 1 回 3.0 mg/kg を超えないこととする。
赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合
通常、成人には、ロキサデュスタットとして 1 回 70 mg 又は 100 mg を開始用量とし、週 3 回経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は 1 回 3.0 mg/kg を超えないこととする。
(変更なし)
[承認条件]
- 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
別紙 審査報告(1) 令和 2 年 9 月 8 日
起原又は発見の経緯及び外国における使用状況に関する資料等
腎性貧血は、腎機能障害によるエリスロポエチン(EPO)産生能低下に起因する貧血であり、息切れ、動悸、易疲労感、食欲不振、心拍出量増加に伴う心負荷等が生じる。腎性貧血における薬物治療として、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)が主に使用されているが、ESA はいずれも注射剤であり、また抗 EPO抗体陽性赤芽球癆が発現することが報告されている(「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン 2015 年版」一般社団法人日本透析医学会編)。
本剤は、低酸素誘導因子(HIF)-プロリン水酸化酵素(PH)阻害作用を有するロキサデュスタットを有効成分とする経口製剤である。本邦では、本薬は 2019 年 9 月に「透析施行中の腎性貧血」の効能・効果で承認されている。
今般、申請者は、腎性貧血を有する保存期慢性腎臓病(CKD)患者を対象とした国内臨床試験において、本薬の有効性及び安全性が確認できたとして、製造販売承認事項一部変更承認申請を行った。
なお、本薬は、2020 年 8 月現在、中国において腎性貧血に対する適応で承認されているが、その他の国又は地域において承認されていない。
効能・効果及び臨床的位置付けについて
申請者は、本薬の効能・効果及び臨床的位置付けについて、以下のように説明した。
国内臨床試験において、腎性貧血を有する保存期 CKD 患者に対する有効性が示され(7.R.1 参照)、本薬の安全性は許容可能であった(7.R.2 参照)。したがって、既承認の透析施行中の腎性貧血患者とあわせて、本薬の申請効能・効果を「腎性貧血」とした。
本薬の臨床的位置付けについて、現在、腎性貧血治療には主に ESA(静脈内又は皮下投与)が用いられているが、本薬は ESA とは異なる作用機序及び投与経路(経口投与)を有することから、腎性貧血に対する新たな治療選択肢となると考える。なお、本薬は ESA 又は他の HIF-PH 阻害薬との併用は想定していない。
機構は、以下のように考える。
腎性貧血を有する保存期 CKD 患者を対象とした国内臨床試験において、腎性貧血に対して ESA 治療中の患者及び ESA 未治療の患者のいずれに対しても、本薬の有効性が示され(7.R.1 参照)、安全性は許容可能であること(7.R.2 参照)から、既承認の効能・効果を含めて、本薬の効能・効果を「腎性貧血」とすることは差し支えない。また、本薬は腎性貧血に対する治療選択肢の一つとなる。
用法・用量について
用法について
申請者は、本薬の用法について、以下のように説明した。
国内第 II 相試験(1517-CL-0303)において、投与 6 週以降、本薬は週 3 回又は週 1 回経口投与したが、投与終了時の Hb 値の平均値は、週 3 回投与群 10.80 g/dL(28 例)及び週 1 回投与群 10.42 g/dL(27 例)であり、いずれの群においても投与終了時まで目標 Hb 値が維持され、投与群間で違いは認められなかった。国内第 III 相試験(1517-CL-0310 及び 1517-CL-0314)では、既承認の透析施行中の腎性貧血患者における承認用法と同様に、週 3 回経口投与として実施し、その結果、有効性が示された。
以上より、保存期 CKD 患者に対する本薬の用法についても、週 3 回経口投与と設定することは適切である。なお、連日投与ではないことから、誤って服薬することがないよう、資材等を用いて患者に対する注意喚起を徹底する。
機構は、保存期 CKD 患者に対する本薬の用法を週 3 回経口投与と設定することに、特段問題ないと考える。
参照
新医薬品の承認品目一覧
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/p-drugs/0010.html
PMDA医療用医薬品 情報検索
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/
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